・トップ
 ・会社概要
 ・ゴムの種類
 ・Eメール

  

ハイパロン(CSM)アクリルゴム(ACM,ANM)の特性と用途

  
ハイパロン(CSM)
アクリルゴム(ACM,ANM)
全般的な説明
商品名のハイパロンが有名なクロロスルフォン化ポリエチレン(CSM)は、同じく構造中に塩素原子を含有しているクロロプレンゴム(CR)と同様の特徴をもっています。CRとの違いは、主鎖に二重結合を持たないため、耐候性、耐オゾン性、耐熱性、耐薬品性が優れています。ゴムの中でも着色しやすく、長期の屋外暴露における変色も小さいため、建材用、電線、ライニングなど用途は広く使用されています。耐薬品性は、特に無機酸、アルカリに対しては、CRより優れていて、難燃性、耐油、耐溶剤性は、CRと同等です。また、機械的強度、耐磨耗性も優れています。欠点は、低温特性が悪く、結晶化しやすいことがあげられます。シールパッキン材としては、圧縮永久ひずみがあまりよくないため、あまり使用されていません。また、最近の風潮として、これらの塩素含有タイプの大量使用は、地球環境に悪影響を及ぼすことが懸念されて、使用の制限が進むと考えられています。
アクリルゴムは、シリコーンゴム、フッ素ゴムに次ぐ耐熱性と、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ヒドリンゴムに次ぐ耐油性をもち、特に高温化での耐油性は、二トリルゴムやヒドリンゴムより優れています。このように耐熱性・耐油性が特に優れ、さらに比較的廉価でコストパフォーマンスにも優れているため、オイルシール、Oリング、ホース等の自動車用途部品を中心として需要が増えてきています。特に近年では自動車の高性能化・メンテナンスフリー化とともに、ゴム部品に対してこれまで以上の耐熱性と耐油性が要求される分野が増えつつあるため、アクリルゴムの需要量はさらに増加する傾向にあります。欠点は、水や一部のエステル系合成油に対しては、著しい膨潤を伴う軟化が生じることがあります。また、一般的に、アクリルゴムは、機械的強度、耐寒性、加工性が悪いですが、最近では、これらの問題点を改善されたグレードもでてきています。

化学構造

クロロスルホン化ポリエチレン

アクリル酸アルキルエステル共重合体
主な特徴
耐老化性、耐オゾン性、耐候性、耐薬品性、耐磨耗性がよい
高温における耐油性が良い
純ゴムの
性質
比 重
1.11〜1.18
1.09〜1.10
ムーニー粘度
ML1+4(100℃)
30〜55
45〜60













可能なJIS
硬さ範囲
50〜90
40〜90
引張強さ
(kg/cu)
70〜200
70〜200
伸 び(%)
500〜100
600〜100
反発弾性
引 裂
耐摩耗性
耐屈曲亀裂性
耐熱性(℃)
(最高使用温度)
150
180
耐寒性(℃)
(硬化温度)
-20〜-60
0〜-30
耐老化性
耐光性
耐オゾン性
耐炎性
〜△
電気絶縁性
(Ωp)
(体積固有抵抗)
1014
108〜1010
耐ガス透過性
耐放射線性
△〜○
〜○












ガソリン・軽油
ベンゼン・トルエン
〜△
×
トリクレン
×〜△
×
アルコール
×
エーテル
×
×
ケトン(MEK)
△〜○
×
酢酸エチル
×
×











有機酸
×
高濃度無機酸
低濃度無機酸
高濃度アルカリ
低濃度アルカリ
主な用途
耐候性・耐食性塗料、タンクライニング、屋外用布引、耐食性パッキン、耐熱・耐食性ロールなど。
自動車のトランスミッション、クランクシャフト関係のパッキンやシール、バルブステムオイルデフレクターなど。
◎すぐれている   ○よい   △あまりよくない   ×わるい
  
  
 
Copyright 2006 Allrights Reserved.

昭和ゴム産業株式会社
八尾市竹渕3丁目153
TEL 06-6707-3007
FAX 06-6707-0812