全般的な説明
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SBRは、汎用合成ゴムとして、車のタイヤをはじめとして、さまざまな用途で消費されています。最もゴムの中では、多量に生産されていて、全体の8割ぐらいといわれています。スチレンとブタジエンの共重合体であるSBRは、もともと天然ゴムの代用として開発されました。その特性も天然ゴムと似ていて、弾性、機械的強度、耐磨耗性などが優れています。しかし、耐熱性は、天然ゴムより少しよいのですが、鉱油に対しては、同様に耐性がなく、一般的な、Oリング、パッキン、オイルシールなどのシール材には不向きです。ただ従来から、植物油には、良好で自動車のブレーキ液系のシール用として使用されています。これも最近では、耐熱性が劣っていることからエチレンプロピレンゴムEPDMに変りつつあります。
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ブタジエンゴム(BR)は、スチレンブタジエンゴム(SBR)と天然ゴム(NR)とならぶ代表的な汎用ゴムです。特性は、SBRと類似してますが、SBR、NRと比較して、耐磨耗性、反発弾性、耐老化性が優れ、また、低発熱性と低温特性も優れています。用途としては、タイヤ、ベルト、ホースなどに単独、または、SBR、NRなどとブレンドされて使用されています。 ただ、耐油性が、天然ゴム(NR)と同様悪いので、シールパッキン材料としては、あまり使われていません。
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