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ウレタンゴム(U)シリコーンゴム(SI)の特性と用途

  
ウレタンゴム(U)
シリコーンゴム(SI)
全般的な説明

ウレタンゴムは、組成的には、非常に多くの種類がありますが、大別して、主鎖がエステル結合のポリエステルウレタンゴム(AU)と、エーテル結合のポリエーテルウレタンゴム(EU)があります。一般的には、その分子構造で分類するよりは、加工、成形方法によって分類されています。液状の原料を使用する注型タイプ、一般のゴムと同じ加工方法を用いる混練(ミラブル)タイプ、熱可塑性樹脂(熱可塑性プラスチック)と同じ加工方法を用いる熱可塑性タイプ(熱可塑性エラストマー,TPU)の3種類です。ウレタンゴムの特徴は、機械的強度、耐磨耗性が、他のゴムに比べて、格段に優れていることです。そして、かたさの高い割に弾性がよいこと、二トリルゴム程度の耐油性をもっています。また、ポリエステル系(AU)は、耐油性がよいですが、耐加水分解性が悪く、ポリエーテル系(EU)は、耐寒性は優れますが、耐油性は劣ります。一般に、ウレタンゴムは、その構造上、耐熱性、耐水性、耐湿性は低いため、使用には注意が必要です。


ビニルメチルシリコーンゴム(VMQ)は、現在最も多く使用されているシリコーンゴムの代表ともいえます。一般にシリコーンゴムは、高度の耐熱性、耐寒性、耐オゾン性をもち、さらに電気特性、非粘着性に優れ、生理的不活性もありますので、自動車関連部品、医療関連機器、食品関連機器部品など広範囲に用いられています。シリコーンゴムの欠点は、、引張り強さ、引裂き強さ、耐磨耗性など力学的性質が悪く、運動用としてのシールパッキンなどには、不適当で固定用として主に用いられます。さらに、ガス透過性が大きいこと、熱膨張が大きいこと、やや価格が高いことなどがあげられます。また、ビニルシリコーンゴムの側鎖にフッ化アルキル基を導入した、フッ素化シリコーンゴム(フロロシリコーンゴム FVMQ)は、耐油性も非常に良く、低温で耐油性、耐燃料性を要求される用途にも使用できる万能ゴム的性格をもっています。シリコーンゴムには、従来の各種合成ゴムと同じような固形ゴム(ミラブル型シリコーンゴム)のほかに、液状又は、ペースト状のゴムがあります。室温で硬化するものを、RTV(Room Temperature Vulcanizable)、室温加硫と高温加硫(固形ゴム、ミラブル型)の中間くらいの温度で硬化するものを、LTV(Low Temperature Vulcanizable)シリコーンゴムと呼び、シーラントや接着剤あるいは、型取り用などに使用されています。


化学構造

クロロスルホン化ポリエチレン

主な特徴
耐老化性、耐オゾン性、耐候性、耐薬品性、耐磨耗性がよい
高度の耐熱性と耐寒性をもっている
純ゴムの
性質
比 重
1.00〜1.30
0.95〜0.98
ムーニー粘度
ML1+4(100℃)
25〜60
又は
液状
液状













可能なJIS
硬さ範囲
60〜100
30〜90
引張強さ
(kg/cu)
200〜450
40〜100
伸 び(%)
800〜300
500〜50
反発弾性
引 裂
×〜△
耐摩耗性
×〜△
耐屈曲亀裂性
×〜○
耐熱性(℃)
(最高使用温度)
80
280
耐寒性(℃)
(硬化温度)
-30〜-60
-70〜-120
耐老化性
耐光性
耐オゾン性
耐炎性
×〜△
×〜○
電気絶縁性
(Ωp)
(体積固有抵抗)
108〜1012
1011〜1015
耐ガス透過性
耐放射線性
△〜◎












ガソリン・軽油
×〜△
ベンゼン・トルエン
×〜△
×〜△
トリクレン
△〜○
×〜○
アルコール
エーテル
×
×〜△
ケトン(MEK)
×
酢酸エチル
△〜○











有機酸
×
高濃度無機酸
低濃度無機酸
高濃度アルカリ
×
×
低濃度アルカリ
×
主な用途
工業用ロール、ソリッドタイヤ、ベルト、高圧パッキン、カプリング、ダイパッドなどの強力な力のかかるもの。
パッキン、ガスケット、オイルシール、工業用ロール防振ゴム、などの耐熱・耐寒性の用途および電気絶縁被覆用など、シーラント、ポッティング。(RTV)
◎すぐれている   ○よい   △あまりよくない   ×わるい
  
  
 
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